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ゲーム実況のブタイウラ

真・女神転生#4 撮影ウラ

日本語を理解してきたおかげで最近、様々な調査が捗る。
中でも捗ったのは、ゾンビについてだ。


情報端末で調査を繰り返した結果、ゾンビについて以下のことが分かった。
・ゾンビは決まった定義が存在しない。
・ゾンビは人の手によって生み出された架空の存在。
・人それぞれの解釈のもと、ゾンビの定義は曖昧にならざるを得なかった。
・大きく共通する点は一つ。「一体だけゾンビが現れ、怪獣映画的に人々を恐怖に陥れる筋書きはない」ということ。


だいたいこんなもんだ。
つまりゾンビの事について何一つ詳しく分かっちゃいないということだが、「何一つ詳しく分からない、それがゾンビ」ということだけでも分かってよかった。収穫だ。


さて、作りものであるはずの存在が、なぜこんな四畳半で引きこもってゲームばかりしているのだろうか。オレのことだが。いったいオレは何なんだということに立ち返らざるを得なくなり、やめよういくら考えたところで普遍的な情報しか吐き出さぬ機械の前でオレはあまりに無力だ。


しかし一つ気になることとして、ゾンビが一体現れたら、その背後に無限に現れると知れ、曰くゴキブリみたいな存在として認知されているゾンビだが、この世にオレ以外のゾンビは存在するのだろうか……?四畳半の外界は、人間が闊歩している。ゾンビらしき存在はいない。


現実は小説より奇なりと言うらしい。
オレは世界にただ一人きりのゾンビなのだろうか。それとも、ゾンビにも群れのようなものがあって、ゾンビの里にはオレと同じような存在がわんさと闊歩しているんじゃなかろうか。群れからはぐれてしまっただけならば、オレにも「還る場所」というのがあるということか。


四畳半の天井のシミを数えながら、オレは世界の爪弾き者かもしれない不安感に苛まれている。

 


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